介護職の苦労話

介護職の苦労話「成果や達成感」について

介護職の実情と未来を考えよう

2015/11/08

成果が目に見えない

成果が目に見えない

やりがいはある

所詮女性の仕事と思われがち

介護福祉士になるためには国家資格を、ホームヘルパーになるためにも認定資格を取る必要があります。つまり本来は立派な専門職のひとつのはずです。しかし介護福祉士やホームヘルパーが実際に行う仕事は女性らしい仕事だといえます。具体的には買い物をして食事を作ってあげて食事の介助や、お風呂に入れるお手伝いや排せつにおける介助などです。
実際はこれらの介護は一般の人がいきなりするのは難しく介護の専門知識が必要です。しかし女性なら誰でも出来るような仕事だと思われて低くみられてしまいがちなのです。そもそも女性の家事労働に対する社会全体の評価が低いのも関係しているのかもしれません。

成果が目に見えてわからない

介護福祉士やホームヘルパーの仕事は介護が必要な高齢者の方が少しでも生活をスムーズにできるようにする仕事です。日常生活をひとりでは送れない高齢者に対してサポートをして、社会から断絶しないように気を配り、少しでも楽しく生活できるようにする事も大切な仕事です。このように介護が必要な高齢者の方を、大げさな言い方をすれば幸せにするお手伝いをする、とてもやりがいのある仕事です。実際に高齢者の方の笑顔を見ることが出来たり、ご家族から感謝の言葉をいただくととても嬉しいです。本当にいい仕事だなと自分に誇りを持つ事ができます。
しかし専門職としての評価がそのやりがいに比例していないのが問題だと思います。介護の技術が上がり、高齢者の方の気持ちを考えて丁寧で迅速なサービスを出来るようになったとしても、スタッフや高齢者の方やご家族の評価こそ上がりますが、社会的な評価が特に上がらないというのが現実だからです。

専門職としての物足りなさ

介護保険が導入されるほど、この国の高齢化は進んでいます。実際に介護が必要な人はたくさんいますし、在宅介護だけでなく、特別養護老人ホームのような介護施設が現在よりももっと必要になります。そして何より大切なのはそこで働く介護スタッフのはずです。しかしこのように政策的にも重要なはずの介護職ですが、どうも安く使われいて専門職としての扱いが低いように感じます。専門職として介護という仕事に取組んでいくためには、介護の技術が上がったことによりどのような成果が出たのかという事を分析し、レベルを区別し、キャリアアップできるような仕組みを作る事が大切だと感じます。
それにともないもちろん給与が上がっていくようになる事も需要です。契約が取れた、売り上げが上がったからボーナスが出たというような業界ではないだけに、目に見える成果が欲しいと思っている介護スタッフは多いでしょう。

Special特集