介護職の苦労話

介護福祉士という介護職

介護職の実情と未来を考えよう

2015/11/05

国家資格の介護福祉士

国家資格の介護福祉士

介護の現場で奮闘する介護福祉士

介護福祉士は国家資格が必要

介護が必要な高齢者の方を実際に現場で介護をする職員を「ヘルパー」「ホームヘルパー」などと呼びます。この「ホームヘルパー」は公的認定資格を取得した人を指し、その中でも国家資格を持っている人を「介護福祉士」と呼びます。基本的に介護職は資格の有無に限らず出来るのですが、介護福祉士の資格を取るのはかなり難しい事ですので採用率や給与の面で少し優遇される事があるようです。
とはいえ基本的にホームヘルパーも介護福祉士も現場での仕事内容は同じです。ヘルパーに介護を手伝ってもらっている方の中には、介護福祉士が担当している方もいるでしょう。

身体介護

介護福祉士の業務のひとつめが「身体介護」と呼ばれる仕事です。介護が必要な高齢者は基本的にひとりでは生活がする事ができない方です。自由に体を動かす事も難しいのでその補助をします。具体的には食事の介添え、排せつの手伝い、衣服を着せてあげたり脱がせてあげたり、入浴を手伝ってあげたりします。お風呂に入れないような高齢者の方に対しては体を拭いてあげる、洗顔を手伝ってあげる、歯磨きをしてあげるなど体の衛生管理を徹底します。 またベッドから車いすへ移動する際に抱きかかえてあげるなど、一定以上の力が必要な仕事です。どの程度の介護が適切かどうかを判断して、出来る部分は本人にまかせる事も、まだ動ける高齢者が寝たきりにならないようにするためには大切です。

生活援助

介護が必要な高齢者は、自分で自由に外出する事ができません。そのために日常生活をきちんと送れるための家事代行の仕事も行います。これを「生活援助」と呼びます。具体的には食事に関するすべての事を手伝います。食材の調達、調理、配膳と下膳などです。ご家族の協力などとの兼ね合いによって担当する部分が変わってきます。介護施設が足りない事もあり、在宅看護が国から奨励されているために在宅介護を受ける方がほとんどですが、その場合は掃除や洗濯、整理整頓なども大変重要な仕事になります。
食材以外にもトイレットペーパーやティッシュペーパー、洗剤など日常生活を送るために必要な物はたくさんあります。介護を受けている高齢者の希望や、ご家族のやり方などによって臨機応変に買い物や家事、調理などをするスキルが必要になります。

高齢者やご家族の相談

介護を受ける高齢者やご家族がいちばん相談しやすいのは目の前にいるヘルパー、つまり介護福祉士になります。適切なアドバイスや判断をする事が大切になります。介護についてもすべて介護福祉士が行うのがベストなのか、それよりも本人が努力すべき部分はないか、ご家族が協力した方が円滑に進む部分はないかなどを判断して、アドバイスをする事も大切な仕事です。

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